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始球式の秘密



マウンドから捕手に向かって投げられたボールを、打者は大きく空振りをする。始球式と呼ばれる試合前に行なうセレモニーです。近年では、野球関係者以外にも、アイドルやタレントが投手役を務めることが多く、野球観戦の見どころのひとつとなっています。

始球式のルーツ

始球式のルーツ

日本で最初に始球式が行なわれたのは、1908年11月22日のメジャーリーグ選抜対早稲田大学野球部の試合だと言われています。投手役を務めたのは、早稲田大学創設者で政治家でもあった大隈重信。羽織袴で中折れ帽をかぶった姿でマウンドに立ちました。当時、大隈重信は70歳という高齢で、投げたボールはストライクゾーンから大きく逸れてしまいましたが、「ボール球にしてはいけない」と機転を利かせた早稲田大学の打者が、空振りをしてストライクにしたそうです。このことが始まりで、始球式ではバッターは空振りをするということが通例となったと言われています。

日本とは違う?アメリカの始球式

日本とは違う?アメリカの始球式

一方、アメリカでの最初の始球式は、1910年4月14日に行なわれたセネタース対アスレチックス戦で、当時の大統領だったウィリアム・タフトがボールを投げました。アメリカの始球式は日本とは違い、マウンドには立たず、来賓の観客席からボールを軽く投げ入れるというものでした。この始球式以降、歴代の大統領がセネタースの開幕戦で始球式を行なうことが恒例となったそうです。近年では、打者は立たせないものの、日本と同じように投手役がマウンドから捕手に向かって投げるというスタイルになっています。

プロ野球史上最高の始球式

プロ野球史上最高の始球式

プロ野球を引退した選手が、始球式の投手役に選ばれることもよくありますが、その中でも、2013年5月5日は記念すべき日となりました。国民栄誉賞が授与された、元読売ジャイアンツの長嶋茂雄と松井秀喜が、始球式のために東京ドームのグラウンドに立ったのです。ジャイアンツの元選手・監督で「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄と、ジャイアンツやヤンキースで活躍し、「ゴジラ」の愛称で親しまれた松井秀喜、どちらも日本の野球界を代表する人物です。マウンドには松井秀喜、打席には長嶋茂雄。そして、捕手には巨人監督の原辰徳、さらには、審判を第96代内閣総理大臣の安倍晋三が務めるという、プロ野球史上最高とも言える始球式が行なわれました。

アスリート、ヒーロー、怨霊まで?

アスリート、ヒーロー、怨霊まで?

昨今、始球式の投手役には、アイドルやタレントの他にも様々な人が選ばれています。野球以外のスポーツ界からは、フィギュアスケートの浅田真央選手やハンマー投げの室伏広治選手などがマウンドに立っています。室伏広治選手は、少しぎこちないフォームながら、なんと131km/hのボールを投げ、観客を沸かせました。

また、子供たちのヒーローが始球式を務めたこともあります。2006年4月15日の試合では、マウンドにウルトラマン メビウスが、打席には仮面ライダー 電王が立つという、ヒーロー同士の対決が行なわれ、観戦に来ていた子供たちから歓声が上がりました。日本のホラー映画「貞子3D」に登場する、貞子がグラウンドに上がったことも話題になりました。貞子は捕手のサインに首を2回振った後、ボールを力投するも、そのまま力尽きて倒れこみ、関係者に引きずられてグラウンドを後にしました。もちろん、そこまでが演出ですが、観客を楽しませるために、様々な工夫がされています。観戦する試合で始球式があれば、ぜひ注目してみて下さい。